水理実験業務

弊社では、受託業務として所轄官庁ならびに大学の実験施設を借用し、水理模型実験を実施しています。

また、数値波動水路を活用し、水理模型実験から得られる結果について総合的な評価を行っています。
 

断面実験・・・堤体およびブロックの安定実験・波力実験・越波実験・反射伝達波実験・

       飛沫実験・飛砂実験・シルテーション実験

平面実験・・・静穏度実験・越波実験・潮流実験・漂砂実験・船舶動揺実験 

数値実験・・・反射伝達波計算・越波計算・打上げ計算・波圧計算 

断面実験

造波長水槽(路)では、一方向から波を造波させ、主に防波堤や護岸の圧力測定や安定検討、消波ブロックや被覆材の安定検討、越波飛沫の測定、構造物の消波効果、反射波や伝達波の測定などを行っています。特異な実験として、造波機と送風機を用いて波と風を同時に作用させたときの越波・飛沫特性を調べる実験や、水を使わない飛砂特性を調べる実験も行っています。

平面実験

平面水槽では、多方向から波を造波させ、主に防波堤の遮蔽効果、埋立てや航路水深の変更に伴う潮流変化、移動床を用いた漂砂、護岸の越波量測定などを行っています。平面水槽を使う実験は、規模が大掛かりとなります。特異な実験として、造波機と送風機を用いて波と風を同時に作用させたときの係留船舶の動揺特性を調べる実験も行っています。

数値実験

数値実験とは、水を使わない仮想のコンピュータ上に設けた数値波動水路を用いた実験です。数値波動水路は、VOF(Volume of Fluid)法に基づくCADMAS-SURF(Super Roller Flume for Computer Aided Design of Maritime Structure)注)が実務に広く使われています。これは自由表面の運動をコンピュータ上で精度良く追跡・再現できるツールで、越波や伝達波や波力問題に活用されています.水理模型実験の費用や手間を補うツールとして、両者を上手く組み合わせた検討が今後の課題となります。

注)(財)沿岸技術研究センター監修「CADMAS-SURF/3D 数値波動水路の研究・開発」

 

水理実験事例

断面実験

【消波ブロックの安定と伝達波実験】 (委託業務)

消波ブロックの安定と伝達波実験

消波ブロックの安定と堤体(写真右)背後域の伝達波を調べる委託実験です。
波は写真右から左に作用させています。

 

【波と風を使った飛沫実験】 (委託実験・協同研究)
(九州大学大学院工学研究院環境部門沿岸海洋工学研究室)

波と風を使った飛沫実験

波と風を同時に作用させたときの飛沫状況を調べる委託実験です。

この実験には,九州大学大学院工学研究院環境部門沿岸海洋工学研究室が共同研究者として参加しました。

 

【風を使った飛沫実験】 (委託実験・協同研究)
(日本文理大学工学部建築学科海洋工学実験場)

風を使った飛沫実験

砂山に風を作用させたときの飛砂状況を調べる委託実験です。

この実験には,日本文理大学工学部建築学科が共同研究者として参加しました。

平面実験

【護岸の越波実験】 (委託業務)

護岸の越波実験

護岸の越波量を定められた工区毎に計測する委託実験です。

 

【波と風を使った係留船舶動揺実験】 (委託実験・協同研究)
(九州大学大学院工学研究院環境部門沿岸海洋工学研究室)

波と風を使った係留船舶動揺実験

波と風の同時作用下にある係留船舶の動揺特性を解明する委託実験です。

この実験には、九州大学大学院工学研究院環境部門沿岸海洋工学研究室が共同研究者として参加しました。

数値計算

【数値波動水路を用いた護岸越波計算】 (委託実験・協同研究)
(九州大学大学院工学研究院環境部門沿岸海洋工学研究室)

数値波動水路を用いた護岸越波計算

数値波動水路を用いた二重パラペットを有する護岸の越波特性を調べる委託計算です。

採用情報

ISO9001を取得しています

「えるぼし」に認定されています